Linux学習環境としてUbuntuを利用する
先日、Windowsの学習環境としてWindows Server2019の仮想マシンをセットアップしました。
続いてLinux OSやプログラミング学習のための環境として、Ubuntuをインストールしましたので、その時の流れを画面ショット付きで記事にしました。
Ubuntuって?
Linuxディストリビューションのひとつで、Debian系 とよばれます。
日本でよく利用される(わたしがよく触る)Linuxディストリビューションにはもうひとつ RedHat系 がありますが、Ubuntuは特に一般ユーザの使いやすさを重視しているディストリビューションです。
Ubuntu Serverって?Desktopと違うの?
Ubuntuにも Desktop と Server の2種類のISOを入手することができます。
Desktop は一般利用者向けで、インストール直後からデスクトップ(GUI)環境が利用できます。
一方、Server は標準状態ではGUIは提供されず、OSインストール時に文字通りよく利用されるサーバ機能(Webサーバやメールサーバ、DNSサーバ等)を有効化することができます。
どちらでも学習環境としては問題ないのですが、今回はGUIは特に不要ですのでUbuntu Server を選択しました。
ちなみに、LTSとは “Long Term Support” の略で、長期サポートを意味します。
特別な理由がない限りは、このLTSとついたOSを利用するようにしましょう。
Ubuntu Server 20.04 LTSのインストール手順
それではここからはUbuntu Serverのインストール方法を記載していきます。
ISOの入手
公式サイトのダウンロードページへアクセスし、Ubuntu Serverセクションの ダウンロード ボタンをクリックするとISOのダウンロードが開始します。

私がダウンロードした際は、908MBでした。
Hyper-V仮想マシンにインストール
Hyper-V上に作成した仮想マシンにISOをマウントし、起動します。
仮想マシンの作成手順は過去の記事で触れているので参考にしてください。
ただ、ひとつだけ追加作業が必要です。
対象仮想マシンの設定を開き、左側メニューの セキュリティ を選択して セキュアブートを有効にする のチェックを外してください。

これでISOを読み込んで起動しますので、ウィザードを進めましょう。
言語関係はEnglishにしましょう。


この仮想マシンに割り当てるIPアドレスを定義します。
環境ごとに読み替えてください。

インターネット接続にプロキシを利用している場合はセットします。
わたしの学習環境ではプロキシは利用していませんので、空欄のまま進めます。

追加パッケージなどをダウンロードするリポジトリアドレスを指定します。
本来は日本のサーバにしたほうがいいのですが、特に問題もないためデフォルト状態で進めます。

Ubuntu OSをインストールするディスクを指定します。
マウントされているすべてのディスクを使用するため、Use an entire disk を選択した状態で進めます。

パーティション分割などのカスタマイズを設定することができますが、ここでは標準状態で進めます。

「ディスクを上書きしちゃうけどいい?」という確認がでてきます。
Continue で進めます。

ログイン情報などを定義します。各項目の意味は以下の通りです。
Key | Value |
Your name | 管理者アカウントの名前 |
Your server’s name | サーバのホスト名 |
Pick a username | ログインアカウント |
Choose a password | ログインアカウントのパスワード |
Confirm your password | パスワード確認のための再入力 |

OSインストール後はHyper-VコンソールではなくSSH接続して操作したいため、Install IpenSSH Server にチェックを入れて進めます。

インストールが完了しました。
画面下部で Reboot Now を選択した状態でEnterキーを押し下げます。

接続確認
それではホストOSからSSH接続してみましょう。
わたしの環境ではTeraTermを使用しています。


無事に接続できました!
以上、Ubuntu 20.04 のインストール手順でした。
それじゃあまたね。