AWS認定資格試験はもともと各地に点在する試験センターに出向いて受験をする方式でしたが、昨今のコロナ事情もあり、5月末から自宅または職場からリモートでの受験が可能になりました。
今回私もクラウドプラクティショナーとソリューションアーキテクトアソシエイトの計2回の試験を自宅から受験してみました。
その体験メモを残しておきますので、今後受験される方のイメトレにでもご利用いただければと思います。
慣れない試験会場でムダな緊張感を味合うこともないですし、時間ギリギリまで勉強ができたりとメリットの多い受験方法だなと思いますが、先に結論だけお伝えしておくと 英語まったくわかりません! な人は自宅受験はやめておいたほうがいいかも というのが私の感覚です。
なお、本記事では「試験対策、学習方法」については触れておりませんのでご注意ください。
自宅受験の前提条件
自宅からリモート受験をおこなうためにはいろいろと前提条件がありますので、申し込み前にかならず確認しましょう。
確認ポイントは大きく2つです。
- 環境の整備
- 端末の稼働要件
環境の整備
基本的には カンニングができない環境 を意識していれば大丈夫です。
- デスク周り、壁掛けポスターなどがごちゃごちゃしていないこと
- 他人が同じ部屋にいないこと
私は2回の受験どちらともまぁまぁ朝早い時間帯で、妻を起こしてカフェに避難してもらいました。笑
端末の稼働要件
AWS認定試験は ピアソンVUE(OnVUE) というリモート試験監督ソフトウェアをPC上で動かし、インターネット経由で受験します。
そのため、受験する際に使用するPC環境にいろいろと前提条件が発生します。
かならず公式ページからシステムテストで稼働確認したうえで試験を申し込みましょう。
- OSはWindows10、Windows8.1、Macであれば10.13以降であること
- 安定したネットワーク回線が利用できること
- Webカメラがあること
- マイク、スピーカーが稼働すること
会社から貸与されたPCはセキュリティソフトなどの干渉を受けやすいため非推奨との記載もありますのでご注意ください。
試験申し込み
AWS認定アカウントページから試験申し込みページへアクセスすると、受験場所を選択することができるようになっています。
自宅または職場 を選択して、その後は通常通りの試験申し込み手順と変わらないと思います。(クレジットカード情報などの入力)

※本記事ではAWS認定アカウントの作成方法や試験申し込み方法の詳細については割愛させていただきます。
試験前の準備
試験3日前になると、ピアソンVUEからリマインドメールが届きます。

このメールめっちゃ重要です。
英語なので読むの面倒かもしれませんが、Google翻訳させたうえでかならず全文目を通しましょう。
- 試験名、試験日程やID
- システムテストや受験ポリシーなど、試験日前に準備確認しておくべきこと
- 試験開始方法
といったことが書かれています。
いざ当日
さてここからは試験当日の流れです。
チェックインはAWS認定アカウントサイトから
ピアソンVUEから届いたリマインドメールに記載の通り、AWS認定アカウントサイトから試験開始します。
スケジュールした開始時間の30分前からチェックインが可能になるのですが、反対に予定時間を15分遅れると試験がキャンセルされてしまうそうなのではやめにチェックインを開始してしまいましょう。
本人確認と受験環境確認
ピアソンVUEのサイトから受験者の本人確認や受験環境の確認が始まります。オンライン受験になれていないとここの手続きが大変かと思います。
※たぶん日本語表示できるのですが、言語選択画面を見落としていたため画面ショットが英語になっています。すみません!
まずはチェックインIDの確認です。AWS認定ページから遷移していれば自動で入力されます。
電話番号は、日本の国際コード +81 とスマホ番号の頭の0を除いた番号を入力します。

IDの確認が通ったら、 いまからこんなこと確認していきますよー というダイアログが表示されます。
18歳以上かどうかにチェックがありますので、 I am eighteen years of age or older を選択して進めます。

まずはじめにシステムチェックが走ります。
マイク、インターネット回線、Webカメラの確認ですね。

続いて携帯カメラをつかった写真撮影を行います。
Text message を選択してスマホ番号を入力しておけば、おそらくURLがメッセージで送られてくるはずですが、私の場合はなぜかピアソンVUEからのメッセージがうまく届きませんでしたので、Type URL into mobile phone に切り替えて Next をクリックしています。

スマホから1に記載のあるURLにアクセスします。ここからスマホ操作になりますのでPCはいったん放置です。
ちなみに私はこのときスマホの充電が5%でした。笑
スマホは事前に充電しておきましょうね。

PC画面にチェックインIDが表示されているはずですので、スマホ画面にもIDを入力して進めます。

スマホカメラで顔写真を撮影するよう指示されます。
カメラアプリが起動するので、枠に顔を合わせて撮影します。
目をつぶってしまったりしても撮り直しできますので安心してください。

続いて身分証明書の撮影です。
私は身分証としてパスポートを選択しました。国はもちろん日本。


パスポート撮影時の注意事項が表示されます。
影やライトの照り返しに気をつけていれば大丈夫です。

身分証のつぎはデスク周りの撮影に入ります。注意書きも記載されていますね。
一応訳しておくと、
- ひとりで受験しろよ
- ノートとかメモ帳は使っちゃダメだよ
- 外部モニターもダメだよ
- 食べ物やタバコは遠くにおいてね
- 電子機器、ヘッドホン、時計なんかも手の届かないところにおいてね
という感じです。

デスクの前後左右の写真を撮影するよう指示されます。
写真を撮ってアップロード という作業を4回繰り返します。

デスクの前後左右4方向からの写真アップロードが完了すれば、スマホからの作業は終了です。
「これ以降スマホは触らないでね」という警告が表示されています。PC操作に戻りましょう。

スマホでの写真アップロード作業完了後、PCに表示されている [Refresh] ボタンクリックし画面を進めます。改めて、試験が無効になってしまうような禁止事項がアナウンスされます。
I agree … にチェックをいれて進めます。

ここからOnVUEアプリが起動します。
他のアプリケーションはすべて終了するように案内されます。

環境によってはこのようにファイアウォールの設定変更許可画面が表示されるかと思いますので、 [アクセスを許可する] を選択しましょう。

チェックイン作業は以上です。
試験直前の最終確認
チェックイン作業が完了してから30秒~1分ほどすると、ピアソンVUEのスタッフからチャットがきます。
内容としては、
- かんたんな挨拶
- PCを置いているデスク全体がみえるようにWebカメラで見せてくれ
- 時計などをしていないか腕を見せてくれ
- Good Luck!
こんな感じでした。
初回のクラウドプラクティショナー試験のときは「Call(会話)してもいい?」と聞かれたので、英語苦手だからチャットにしてほしいと伝えたところ、快諾してくれました。
SAA試験のときは特になにも言わなくてもチャットオンリーで進みました。
試験本番
上記のようなやりとりが終わると、試験画面がPCのデスクトップ全体を覆うような形で表示され、いよいよ試験本番です。
試験申し込み時に日本語で申請していたので、特に設定変更などせずに日本語表示となりました。
試験問題への回答とかんたんなアンケートが終わると、その場で合否が表示されて終了という流れです。
英語が超絶苦手な方へは自宅受験はおすすめできないかも
冒頭に記載したとおり、英語がまったくわからない方は自宅受験はやめておいたほうがよいかもしれません。
というのも、実はSAA受験中にシステムトラブルから試験が中断してしまいまして、ピアソンVUEのスタッフからCallがきて英語であれしろこれしろと指示をされました。
原因は私のPC上で不要なプロセス(検証用のHyper-Vのプロセスでした。。。)が起動してきてしまいそれが不正とみなされたから です。
試験前に止めたんだけどな。。。自業自得です。
PC画面に「XXXをとめなさい」というポップアップが表示されているためなんとかなりましたが、その画面も英語ですのでそれらを読めない方はどうしていいかわからず対処ができません。
テストセンターにいけば予め準備されている端末を利用して受験しますし、有事の際は現地スタッフもヘルプに入ってくれるでしょうから安心です。
これまで記載したように、チェックイン時のチャットのやりとりやトラブル発生時にどうしても英語が必要になりますので、小学/中学レベルの英語に自信がない方は自宅受験は控えておいたほうが無難かなと思います。
冒頭に記載したとおり、現在は日本語監督によるサポートが提供されていますのでご安心ください!
これからも自宅受験をファーストチョイスにします
最後にまとめになりますが、今後AWS認定試験に限らず他の資格試験でも可能な限り自宅受験を第一に検討したいくらい良い仕組みだと思います。
まだまだコロナ禍で外出リスクもありますし、なにより試験会場までの道のりを調べたり移動時間をなくせるメリットが非常に大きく感じます。(このあたりは好みもあるでしょうが)
英語 というハードルが気にならない方は、ぜひ自宅受験してみてはいかがでしょうか。
今回は以上です。
それじゃあまたね。