こんにちは、Mashです。
本記事は私自身がAWSをお勉強で触ってみた経験を共有するシリーズ Mash式AWSチュートリアル です。
今回はAmazon VPC編の第5回となります。
今回は Elastic IPアドレス について学んでいきたいと思います。
それではいきましょう!
EC2のパブリックIPアドレスが変わってしまう
AWSのEC2を触ったことがあるかたはご存知だと思いますが、EC2を停止→起動するとパブリックIPアドレスが毎回変わってしまいます。
これは、AWSが保持しているグローバルIPアドレスのプールからその都度ランダムに払い出されるからなんですね。
個人の検証目的であれば、EC2起動のたびにパブリックIPアドレスを確認してSSH接続して、、、、としてもいいかもしれませんが、本番サービス環境で毎回IPアドレスが変わってしまってはたいへんです。
そんなときに登場するのが Elastic IP です。
What is Elastic IP?
Elastic IPの基本情報を確認していきましょう。
Elastic IPとは
Elastic IP(EIP)は、ズバリ固定IPアドレスを提供するサービスです。
前述の通り、AWSのインスタンスは標準状態だとパブリックIPが動的に変わってしまいますが、これを固定化したいという要件がある場合に利用するサービスです。
利用料金
サービス内容はとってもシンプルですが、利用料金には要注意です。
Elastic IPの課金体系がわかりづらいのでしっかり覚えておきましょう。
公式ページはこちら。
料金
1時間あたり0.005USDとなります。(本記事執筆時点の為替計算で1時間0.52円)
一ヶ月最大で、0.52円 × 24時間 × 30日 = 375円
課金される可能性があるということですね。
課金条件
AWS公式にFAQがあるように、課金条件が少々特殊です。

- 作成したEIPがEC2インスタンスにアタッチ(関連付け)されていること
- このEC2が起動していること
- EC2に付与されたEIPがひとつであること
これら3つが揃っていれば課金されません。
捉え方を逆にします。
- 作成したEIPをEC2インスタンスにアタッチしていない状態
- EIPをEC2にアタッチしていても、EC2が停止している状態
- ひとつのEC2に2つ以上のEIPをアタッチしている状態
これらどれかひとつでも該当する場合は課金対象となります。
Elastic IPをためしてみる
それではEIPの動作確認をしてきましょう。
Elastic IPを作成
AWS管理子コンソールの VPCへアクセスし、左側メニュー[Elastic IP] を選択します。
画面右上の [Elastic IPアドレスの割り当て] ボタンをクリックします。

Elastic IPアドレスの設定画面では、特に設定することはありません。
そのまま [割り当て] ボタンをクリックしましょう

はい、これでEIPの作成は完了です。
このまま画面右の [このElastic IPアドレスを関連付ける] ボタンをクリックします。

EC2へアタッチ
Elastic IPアドレスの関連付け 画面へ遷移します。
EIPをアタッチしたいEC2インスタンスと、関連付けるプライベートIPアドレスを選択して [関連付ける] ボタンをクリックします。


これでEC2へのEIPアタッチが完了しました。
確認
それではEIPが付与されたか確認してみましょう。
AWS管理コンソールのEC2ページへアクセスし、EIPを付与したEC2の詳細情報を確認します。

EIPがうまく関連付けされていることが確認できました。
また、試しにEC2を何度か起動/停止しても、パブリックIPアドレスが変わらないことも確認できました。
Elastic IPを削除
動作確認が終わりましたので、課金されないようにEIPをリリースしましょう。
AWS管理コンソールVPCページ、左側メニュー [Elastic IP] へアクセスします。
そして、該当するEIPを選択した状態で [アクション] から [Elastic IPアドレスの関連付けの解除] を選択します。

確認画面を一読し、[関連付け解除] ボタンをクリックします。


再度 [アクション] から [Elastic IPアドレスの解放] を選択します。

確認画面が表示されるので、[解放] ボタンをクリックします。


以上でEIPの解放が完了しました。
まとめ
今回はAWSの固定IPアドレスサービスであるElastic IPについての記事でした。
AWSの個人学習ではあまり利用することはない機能ですが、AWS上に外部公開するシステムを展開する場合は必須となるサービスですので、機能の存在はお忘れなく!
今回は以上です。
それじゃあまたね。